ボーリングの匠 - 第20回 「縁の下の力持ち」 東邦地下工機株式会社|工事機械(ボーリングマシン等)の製造販売

ボーリングの匠ARTISAN

第20回 「縁の下の力持ち」

株式会社ヤマセイ 代表取締役
神奈川県足柄下郡湯河原町吉浜708-1
TEL 0465-62-5726

山田 昭夫 (Yamada Akio)

匠の紹介

「ボーリングの匠」第20回は、神奈川県にあります、株式会社ヤマセイの山田さんをご紹介します!

ヤマセイさんは、温泉や井戸掘削を専門とし、神奈川県の熱海・湯河原・箱根地区を中心にお仕事をされています。

山田さんは自動車整備の学校を卒業され、整備士としてスタートされています。
若いころは自動車のエンジン修理、塗装・鈑金作業などをよくされていたそうです。

神奈川県では条例(※)により温泉の掘削に対しては規制が厳しく、
新規の温泉掘削は昔に比べるとずっと少なくなっており、
今では既存の温泉孔のメンテナンスとなる回収工事が多いのです。

回収工事といってもいろいろですが、
例えば、古いケーシングに穴があいていて腐食しているような場合には、
引き上げる際、途中で切れるようなこともあり、そうなると、まずそれを少しずつ切り取りながら回収します。

そのためには、まず、ケーシングカッターやジャッキ等、
特殊な工具を揃えたうえで回収しながら掘っていく必要があるのです。

なので、温泉の回収工事というのは苦労の連続ですが、
何よりも、とにかくお客様に満足してもらうことが一番です。

安心してもらえる、納得してもらえる、信頼してもらえる仕事を心掛けています。

と山田さん。

これからもお体に気をつけて頑張ってください!

インタビュー

記  者:これまでに苦労されたお仕事はございますか?

山田さん:データ的に温泉が出ないと言われた場所にもかかわらず、出る保証を求められて掘削をしたことがありました。

それでも理論値30L/分と言われたところに、600Lの湯量を掘りあてたわけですから、
結果として信用力の向上につなげることが出来て良かったと思っています。

記  者:また、仕事のなかでいつも心掛けていることはございますか?


山田さん:先ほども述べましたが、やはり我々の仕事は縁の下の力持ちであるべきと思っています。

お客様にしっかり営業してもらえる環境を提供することを常に心がけています。

そのためにも、何とかして求められた湯量を出すことや、
的確なメンテナンスのアドバイスを提供することで、
その後もお客様になるべく経費をかけさせないようにしています。

記  者:。なるほど、経費が安くなれば、それだけ多くのお客様が温泉へ足を運びやすくなりますね。
本日は取材のご協力ありがとうございました!

(※)神奈川県の温泉保護地域について

神奈川県の温泉地は、大都市周辺の温泉地として著しく温泉の開発が進んだために、
箱根や湯河原の一部では温泉資源の限界にきつつある。
そのため、神奈川県ではその保護対策要綱を設定し、温泉保護地域等の地域指定を
行って掘削ならびに揚湯量等について制限を加えて保護対策をはかっている。


温泉掘削現場温泉掘削現場
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