ボーリングの匠 - 第9回 「時代の流れに合わせた取り組み」 東邦地下工機株式会社|工事機械(ボーリングマシン等)の製造販売

ボーリングの匠ARTISAN

第9回 「時代の流れに合わせた取り組み」

光洋土質調査株式会社 代表取締役会長
埼玉県桶川市加納1115-1
TEL 048-728-2623

遠藤 計 (Endou Hakaru)

匠の紹介

「ボーリングの匠」第9回は、埼玉県にあります、光洋土質調査株式会社の遠藤さんをご紹介します!

光洋土質調査株式会社は、もともと地質調査部門を専門分野としてスタートし、近年は顕在化してきている土壌汚染(※1)の地質調査を中心にシフトしてきており、ありとあらゆる現場に対応すべく多種多様な機械を保有されています。また、環境破壊とされているダイオキシン類の除去業務へも参画し、法規制により使用不能となった焼却炉などの解体を独自の工法によりローコストにて実現させています。

会社としても「何でも自前でやれる」というポリシーを持って取り組んでおられるとのこと。

さらに、現在、遠藤さんご自身、「エコプローブ協会」の会長も務められており、
土壌汚染調査技術の向上および、その普及活動に取り組まれております。

今でこそ、土壌汚染中心となっていますが、以前は様々なボーリングを行ってきました。
例えば、少し前の話になりますが、「東京大深度調査」という名で当時の東京湾埋め立てに伴う海上ボーリング工事を実施した時も、現在の東京ビッグサイトあたりの軟弱地盤で50m×5本と200m×1本のオールコアを採ったりもしています。

これまで、仕事のなかで特別に苦労したということはないのですが、
昭和のオイルショック時はとにかく仕事がなく苦労しました。当時は仕事がないどころか、コメもない何もないという状況。確かに今も不況といわれていますが、仕事がないというのが一番苦しいと思います。ただ、時代は繰り返すといいますからね。長い目でみれば、この景気もまたきっと良くなると思います。

と遠藤さん。

これからもお体に気をつけて頑張ってください!

インタビュー

記  者:将来どのような仕事をしてみたいと思われていますか?

遠藤さん:アグリビジネスや防災井戸なども取り組みたいと考えています。

記  者:アグリビジネスですか?

遠藤さん:例えばトマトのようなハウス栽培などです。最近の農業助成金が出る基準のひとつに太陽光発電やヒートポンプを取り付けたり、土台・基礎が必要だったりします。これに伴うボーリング工事をお手伝いできればと思っています。

また、有事の際に活躍する防災井戸は必要と思います。昔はどこの小学校や中学校にもあったのですが、最近はほとんど見かけなくなってしまいました。年配の方々には愛着のある手汲みの井戸ですが、逆に今の若い子はこういう井戸すら知らないのでは?

近年、大型ビルやマンションなどの地質調査や上下水道調査なども減ってきています。
そういう時代の流れとともに仕事の内容も少しずつ変化してきたということでしょうか?

記  者:話は変わりますが、とても気になるのでお尋ねします。ご趣味の「スポーツ吹き矢」とはどのようなスポーツなのでしょうか?

遠藤さん:最近始めたスポーツなんです。
5m~10m先の的に吹き矢を吹いて得点の多い方が勝ちとなるスポーツです。
全国に支部があって、私は埼玉県内にあるそのうちのひとつに所属していて、大会に出たりもします。現在1級までの認定をもらっていますが、8mを正確に飛ばすためには相当な腹式呼吸が必要なんですよ。

記  者:なるほど、全国にも多くの愛好家がいらっしゃるのですね。

記  者:本日は取材のご協力どうもありがとうございました!

(※1)土壌汚染調査
近年、世界的に環境保護が大きく問われるなかで、土壌汚染の状況を把握すること、および土壌汚染による人の健康への影響を防止するため、土壌・地下水汚染関連の法律・基準が整備され、平成15年2月より土壌汚染対策法が施工されています。
土壌汚染対策法の内容として主に、
 ● 土壌汚染の状況の調査
 ● 土壌汚染が発生した土地の指定
 ● 土壌汚染による人の健康被害の防止措置
が挙げられ、これにより、土壌汚染が想定される土地の所有者は、土壌汚染状況調査を実施して結果を知事に報告することや、汚染が認められた場合は汚染の除去等の措置をとることが義務付けられています。
最近では、東京都の築地市場の移転先・豊洲での土壌汚染などが大きな社会問題となっています。

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スタッフの皆様と遠藤氏(手前左2番目)スタッフの皆様と遠藤氏(手前左2番目)

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