ボーリングの匠 - 第24回 「全社で安全大会」 東邦地下工機株式会社|工事機械(ボーリングマシン等)の製造販売

ボーリングの匠ARTISAN

第24回 「全社で安全大会」

株式会社東北地質センター 代表取締役社長
岩手県北上市村野崎15地割207番20
TEL 0197-66-6575

田村 元伸 (Tamura Motonobu)

匠の紹介

「ボーリングの匠」第24回は、岩手県にあります、株式会社東北地質センターの田村さんをご紹介します!

東北地質センターさんは、地すべり等の地質調査を専門とし、東北6県を中心に関東などでもお仕事をされています。
また、これまでに海・湖・河川でのボーリングなども数多くこなされており、そのノウハウも豊富です。

16歳よりお兄様の助手としてボーリングを始められ、その後、早い段階で1人で任されるようになり、
20歳の時には既にインドネシアなどでも長期に渡って調査ボーリングの仕事をされていたそうです。

その後、独立したあとは、東京湾アクアラインの調査等の大きなプロジェクトにも携わるようになります。
当時は2年間ほどの期間で、木更津・川崎の出入り口部分を担当されていたそうです。

また、最近ではILC(※)と呼ばれる研究施設の建設へ向けた調査も手掛けており、
最終的な施設として、花崗岩の岩盤を水平方向に約40㎞!近く貫くトンネルが建設されるとのこと。

「とても大がかりな仕事ですが、国のため、地元のためにもなんとか実現してもらいたいですね」

と田村さん。

これからもお体に気をつけて頑張ってください!

インタビュー

記  者:これまでに苦労されたお仕事はございますか?

田村さん:山形県のダムで行った調査でしょうか。

岩質の状態がとても悪く、常にジャーミングに悩まされていました。
その上、当時はコアを採る道具が乏しかったこともあり、その採取に非常に苦労をしました。

現在ではその技術も向上し、機械も泥水材もコア採取の道具も格段に進歩しています。
いい道具といい機械で、仕事は随分と楽になったと思いますよ。

記  者:また、仕事のなかでいつも心掛けていることはございますか?

田村さん:とにかく安全が一番です。

事故を起こせば、それだけで仕事に大きな影響がでてしまいますからね。

ケガはちょっとしたことが原因で大事故につながることがあります。
それを予防するために、常日頃から、ボーリング作業の基本をキチンとやっておくことが大事。
なので、当社では年に1回、社員総出で安全大会を行っています。


記  者:。なるほど、そこで再度、マシン操作や安全全般について、みんなで考え・確認し合うわけですね。
本日は取材のご協力ありがとうございました!

(※)ILC

国際リニアーコライダー(International Linear Collider)の略。

直線(リニア)衝突加速器(コライダー)といい、世界史上最大最高の高エネルギー電子加速装置のこと。
地下に埋められた約40㎞にも及ぶ直線トンネル内に構築する超精密システム。

物質の根源や宇宙の起源などを研究する「素粒子物理学」の発展のためには、
この大型の加速器による研究が欠かせないことから、かねてよりその候補地が検討されてきた。

今回は、岩手県北上山地がその候補地のひとつになっていることから、
その可能性を探るための基礎的な地質調査が必要となっている。

建設の主な条件として、硬くて安定した岩盤とのことであるが、
北上山地には約50㎞にも及ぶ長距離の花崗岩の安定した岩盤層があり、国内でもその評価が高い。

<県内の自治体ホームページより一部抜粋>

水上調査(湖)水上調査(湖)
水上調査(海) 水深6m  足場高8m水上調査(海) 水深6m 足場高8m
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