ボーリングの匠 - 第25回 「ミュージシャンからボーリング屋へ」 東邦地下工機株式会社|工事機械(ボーリングマシン等)の製造販売

ボーリングの匠ARTISAN

第25回 「ミュージシャンからボーリング屋へ」

馬場ボーリング 代表
佐賀県本庄町大字袋140番地1
TEL 0952-20-7678

馬場 秀隆 (Baba Hidetaka)

匠の紹介

「ボーリングの匠」第25回は、佐賀県にあります、馬場ボーリングの馬場さんをご紹介します!

馬場ボーリングさんは、地質調査を専門とし、九州をはじめ、島根や四国などでもお仕事をされています。

馬場さんは、ボーリング屋さんとしてはとてもおもしろい経歴の持ち主でして、
高校卒業後に、プロのロックバンドを目指して上京され、数年間を関東で過ごされています。

そこでアルバイトとして始められたボーリングの仕事を5~6年続けているうちに、
いつの間にかボーリングの魅力にひかれていき、それがそのまま本業となったそうです。
地元で少し地質調査関係の会社に勤めた後に、30歳前で現在の会社を起業されています。

なぜボーリング? と質問をしてみましたところ、
「2人1組という少人数で作業するその達成感と、着々と竣工に向けて作業か進んでいるのが分かるところでしょうか」

と馬場さん。

将来的には、もっと機械の保有台数を増やして仕事をしていきたいとのことで、
そのためにも、仕事で無理難題を言われても、すぐに出来ないという考えは持たずに
とにかく何事も、「できる」「やる」の方向でいつも考えているそうです。

これからもお体に気をつけて頑張ってください!

インタビュー

記  者:これまでに苦労されたお仕事はございますか?

馬場さん:地すべり地帯での水平ボーリングでしょうか。

とにかくケーシングを回しきれない箇所が多々あって、丸1日動かし続けて進んだのがわずか1mという時も。
この現場では、結局50mを掘るのに1ヶ月以上かかったと思います。
たしかこの時は食事ものどを通らず、体重も相当減った記憶がありますね。

また別の現場ですが、目の前に川があるにもかかわらず、諸事情でそこからの採水が出来ないことがありました。
岩盤掘りなので水はたくさん必要なのですが、毎回遠くまで汲みに行くのは至難の業。
そこでその現場は全て「泡ボーリング(※)」で対応しました。

とにかく水はほとんど不要でしたし、状態の悪い層のコアもキチンと採取できる。
これは本当に良かったです。

記  者:また、仕事のなかでいつも心掛けていることはございますか?

馬場さん:とにかく現場と機械をキレイにすることです。

もうとにかく徹底的にキレイにします。
このことは社員にも徹底させます。
現場や機械がきたないと、うまくいくものもいかないんですよ。

それと、掘削中は常に指などで機械のどこかを触るようにしています。
その振動とか音とかで地中の様子を想像しながら掘っています。

記  者:。なるほど、見えない部分を想像しながら作業を進めるというのは、ご趣味の釣りにも通ずるものがありますね。

本日は取材のご協力ありがとうございました!

(※)泡ボーリング

崩壊性の地層でもきっちりとしたコア採取の手助けをするのが「泡ボーリング」ですが、
今回の例のように、水が極端に少ない場所での対応などでもその威力を発揮します。

なお、詳細な語句説明につきましては、「ボーリングの匠」第8回を参照下さい。

地質調査状況(泡ボーリング)地質調査状況(泡ボーリング)
地質調査状況地質調査状況
採取コア採取コア

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