ボーリングの匠 - 第1回 「温泉ボーリングを続けることが幸せ」 東邦地下工機株式会社|工事機械(ボーリングマシン等)の製造販売

ボーリングの匠ARTISAN

第1回 「温泉ボーリングを続けることが幸せ」

(有)清水ボーリング工業  代表取締役
大分県玖珠郡玖珠町森清水瀑園
TEL 0973-72-2932

野川 武規 (Nogawa Takenori)

匠の紹介

第1回「ボーリングの匠」は大分県にあります、清水ボーリング工業の野川さんをご紹介します!

訪れた時は、周辺の酪農家へ供給する水を確保するため水井戸を掘っておられました。周辺3km、約20軒分の家庭および畜舎用の水を全てこの井戸でまかない、最終的には195mmの削孔径で深度約300m近くまで掘るとのこと。
このような水井戸以外に普段は、主として温泉を掘ることが多く、これまでに約60ヵ所の温泉掘削を手掛けています。深いところではなんと850m近く掘ることもあるそうです。

今や温泉ボーリング職人の野川さんですが、若い20代の頃には富山・黒部ダムの調査やグラウト注入などをされていました。ちょうどこの頃のボーリング作業が今の仕事を始めるきっかけとなったのだそうです。
その後、大分県へ戻り、水井戸の仕事を始め、平成元年頃から始まった温泉ブームを機に本格的に温泉掘削をされています。
そしてなんと、この創業当時から現在に至るまで仕事は東邦マシン一筋とのこと。どうもありがとうございます。

これまでの経験から、地形をみれば温泉の出る出ないの判断がつくそうで、今のところ的中率は100%!!!お見事です。

「この先もずっと温泉を掘る仕事を続けられたら幸せ」 と野川さん。
これからもどうぞ気をつけてお仕事続けられて下さい!

インタビュー

記  者:お仕事のなかでいつも苦労されている部分は?

野川さん:深く掘っていくと、地層によって崩壊している箇所があるのです。ここは崩壊や逸水によりボーリングがはかどらないのです。深度400m~500mくらいの間で100mくらい続くこともざらです。

記  者:お仕事のなかで常に心がけていることは?

野川さん:泥水(※1)の練り具合かな。濃いとロッドへ張り付き動かなくなるし、薄いと上がってこない。一番神経を使うところです。

記  者:本日は取材のご協力ありがとうございました!

(※1)ボーリングで掘っていくと同時に、掘った土砂は地上へ排出しなければ先端で詰まってしまう。そこで、先端(刃先)から圧力をかけて送りこみ、孔壁とのわずかな隙間を利用して排出させるための流動体。上記コメント内にある、崩壊や逸水もこの「濃度」を大きく変えてしまうので、作業を困難にさせる要因のひとつとなる。

野川さんとボーリングマシン(東邦式DF-12)野川さんとボーリングマシン(東邦式DF-12)
この泥水の管理が大事なのですこの泥水の管理が大事なのです
ボーリングやぐらを含めた全景ボーリングやぐらを含めた全景

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